ペグです。ペギーです。
前回の続き、今回はパート3です。ちなみに書き溜めていません。
遂に2009年、トレンド戦国時代へと突入します。
この時代からDVDからウェブビデオの時代へと変化していき、流行のスピードが変わっていきます。
ウェブビデオで第一手を打ち、トレンドをかっさらったのはイギリス発のブランド「FEDERAL」のツアーウェブビデオシリーズでしょう。Parisツアーから始まった2007年からのシリーズです。気づいたらみんなUKロック聴いてピチパンでした。もちろん私も。個人的に一番好きなCologneツアーのビデオを貼り付けておきます。
そして、2009年にFEDERALから公開されたウェブビデオ「Ty Morrow ‘Welcome To The Team’」がUKトレンドに拍車をかけます。当時から人気のあったDan Laceyと、この時チームに加わった、え?だれ?っていうTy Morrowのダブルパート。選曲もだいぶオシャレ。オーストラリアのEmpire Of The Sun、当時みんなのiPodはこれがループ再生だったと思います。
ちなみに先月、Empire Of The Sunは7年ぶりに再結成を果たして新曲を出しました。嬉しい。
この時代はFEDERALが新風を巻き起こしてて、とにかくカッコよかったんです。自分も全部FEDERALパーツで組んでました。なんと流行に流されやすいヤツなんだ。
FEDERALはイギリスのSeventiesという代理店の自社ブランド。プロチームにはDan Lacey、Ty Morrowもそうですが、フリーコースター神のBruce CrismanとDan Coxもいるし、というかそもそもフリーコースターがストリートで主流になったのもこの時代で、ストリートでフリーコースターが流行ったのにはFEDERALが大きく関わっています。他にもANIMALのJared WashingtonとSteven Hamilton、パークもストリートも万能なMark Love、そしてDavey Watsonという当時の豪華メンツばかり。
この時代にUKがトレンドになっていた理由にはRIDE BMX UK(イギリスのBMXメディア)が企画する人気ツアー式ウェブビデオの「RIDE TO GLORY」があったり、イギリスのBMXブランド「UNITED」が全盛期だったりと色んな要因があったと思います。
イギリスのシーンは昔から熱かったと思いますが、どちらかというとアンダーグラウンド気味で、第一線で活躍してるライダーがアメリカに比べるとまだまだ少なかった時代だったと思います。この時期からAlex KennedyやBen Lewis、Dan Laceyなどアメリカ勢を追い越す勢いのライダーが続々と出てきたのと同時に、映像でのUKっぽい街並みや選曲などがいわゆるUKスタイルを形成していったと思います。あとUKの人はトップチューブが短めな人が多かったイメージもあります。Dan Coxの名言、ショート&ハイです。
ウェブビデオばかり紹介していますが、DVDもまだまだありました。2009年のイギリス産DVDといえば個人的には「Brighton Aint Ready!」が一番大ヒットしたと思います。
これもSeventiesの企画で、イギリスの港町であるBrightonに36人のライダーを入れ替わりで集結させ、6ヶ月もの間、一つの町で撮影をするとんでも企画。めちゃくちゃイギリス感あるビデオで、今でも活躍するプロライダーも多く出演しているので、ぜひ見てみてください。
と、一向に2009年を抜け出せませんが、流行ってたものがありすぎて一回で書き切れません。
イギリスの話ばかりをしてきましたが、アメリカも凄かったんです。ちなみにアメリカもピチパンです。あのデニムブランドの話とか、FITとCULTの事件とか、ANTHEM Ⅱも…思い返すとすごい時代ですね。BMXの黄金期と言われるだけあります。
ということで次回、Part4は2009年からで汗