ペグです。ペギーです。
すいません。一旦、トレンドのブログは次回に。しばらくは曜日も水曜日ではなく不定期になるかと思います。ちょっと用事がありまして。
ご存知の方も多いかもしれませんが、現在、花の都(世界一?汚い街?)として知られるフランスはパリに8月いっぱいまで移住しています。
ちなみに私は芸術家のサルバドール・ダリが好きです。出身はスペインですが、ダリはパリに住んでいたこともあり、パリの中心地にあるモンマルトルの丘にダリの美術館があるんです。パリに行ってみたら、ぜひ行ってみてください。
そんなモンマルトルのふもと、とは言い過ぎですが、徒歩で10分しないところに今住んでいます。パリのド中心でもあり、治安も悪くない静かでいいところです。やっぱり汚いですが。
それでなんでパリに来たかというと、オリンピックの仕事のために来ています。つまり、PARIS 2024のオリンピック組織委員会で働くことになりました。もちろん引き続き、MOTO-BUNKAとRODIの仕事も遠隔でしつつです。
TOKYO 2020のオリンピック組織委員会でも働いていましたが、そもそもなんで私がそんなことをしているのか、いやいや、なんでこんなドストリートライダーがオリンピックの仕事をしているの?って思っている人も多いかもしれません。
まず、きっかけを作ってくれたのは東京の時も、そして今回も上司となるVan Homan(バン・ホーマン)です。
今の世代はわからないかもしれませんが、誰もが認めるレジェンドです。ただのBMX好きなおじさんじゃないんですよ。というかストリートライダーで言ったら世界で一番に功績と名誉があるライダーかもしれません。なんていったってビデオパートを作ってスポンサードを受けて、それで飯を食っていく、いわゆるストリートでのスーパープロ(乗るだけで暮らせるレベル)のあり方を作った第一人者でもあります。
そんなレジェンドですが気さくで気取らない、結局ただのBMX好きなおじさんのVanですが、きっかけを作ってくれたといっても私が、英語を喋れる+BMXが好きという理由だけでやってみないかと誘ってくれただけで、オリンピックのホームページで一般公募されているところから普通に履歴書などを提出して、その後に何回か面接して、という工程を経ています。今回のパリも同じく、一般公募されているリクルートに応募し、面接を3回も経て、今ここにいます。奇跡!本当に!絶対落ちると思ってた笑
海外で働くことは子供の時からの夢でもあったので、無理を言って二足の草鞋をさせてもらっています。しかもBMXに関わる仕事で海外に住めるってもうこの先ないかもしれないと。大変になるとは思いますが色々な意味で今後の糧になると信じて飛んできました。全てはBMXシーンのために。
東京の時にオリンピックで働こうと思った理由はいくつか理由があるのですが、簡単に言うとBMXライダーとしてはもちろん、ストリートライダーとして巨大な組織に入り込み、世界で最も大きいスポーツの大会であるオリンピックの種目となったBMXフリースタイル種目を成功させること。パーク種目ではありますが、BMXはBMXです。ストリートライダーでも出来るという証明、ストリートライダーの新たな仕事となる場を開拓することが第一の目的でした。
と、カッコいいことを言いますが、本当に辛かったです(笑)激務過ぎて激痩せしたのもいい思い出。明らかにこの時期からお酒を飲むようになった汗
何がそんなに大変かというと、とにかく組織が大きい。大きすぎる。もちろん初めてなので知らないことだらけ。これはVanも同じだったと思います。オリンピックレベルのイベントになるととにかく規模がすごいんです。Vanも世界中の大きな大会に関わってきましたが、次元が違うと言っていたのが印象的でした。鉛筆一本買うにも本当に大変なんです。税金ですからね。そして様々なリスク回避、選手の管理、ボランティアの管理、備品調達、多々ある部署との連携、スポンサーとの関わり、世の中にどう見られるか、どう見せるか、全世界生放送というミスが許されない状況、などなど、ありとあらゆることを考えて一つ一つ時間を掛けて構築していきます。私はBMXレーシングも担当していましたが、フリースタイルは前例がないことから、土台を作るところから始めていきました。
コロナがあったため、本当は1年だったところを結果2年間働くことになった過程も2度とない経験かもしれません。長かった…もう二度とやりたくない!って終わった時は思いましたが、はい、パリに来てしまいました。
次回はパリでの目標、そしてオリンピック組織委員会で実際に何をしているのか書いていこうと思います。
今日でパリに来て5日目。明日からオフィスに出勤です。初出勤は大人しく地下鉄で行こうと思います。
Bonne nuit!