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花の都パリ Part 2

  • 投稿カテゴリー:MB-STAFF
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ジュマペール、ペギーです。

予想通り、時間がなく全く更新出来ていません。もう少しパリのブログを更新しようと思ってたのに!気が付けばパリに来てもう1ヶ月半ほど経ってしまいました。

ということで、パリで再びストリート公務員をしているのですが、良い意味でも悪い意味でも日本と海外での働く環境の違いがわかってきたり、パリの生活にもだいぶ慣れてきたところです。

そして、実際にPARIS 2024大会組織委員会でなにをしているかというと、アスリートサービスコーディネーターという役職で働いています。これは東京の時も同じでしたが、東京の時は色々と契約変更があり、2年間の大半を肩書とは関係ないことをやっていました。全てBMXに関わることでしたけどね。

PARIS2024大会組織委員会のオフィス外観

東京でのことは割愛しますが、パリでの私の役目は会場でのアスリートのマネージメントといったところです。開催期間中の全日程の選手村から会場へのバスのスケジュール管理から始まり、食事・軽食のスケジュール管理、飲み物や氷のスケジュール管理、ボランティアの活動内容の管理、選手控室の管理などなど、会場でのアスリートに関することは全てといったところです。そして今回はスケートボードも担当しています。

他の役職でいうとスポーツマネージャー(連盟や協会に関わるスポーツ全体を見る人)、ディスプレントマネージャー(一個の競技に特化して全体を管理する人)、テクニカルオペレーション(競技のスケジュールや大会運営に特化して管理する人)、アドミニストレーション(競技に関わる全ボランティアや情報管理などする人)、エクイップメントコーディネーター(競技に関わる必要な物を手配・管理する人)、FOPコーディネーター(パーク設営などの管理をする人)、IFコーディネーター(インターナショナルフェデレーション、BMXでいうUCIとのやり取りをする人)など色々あるのですが、かなり役割が細分化されています。意味わからないですよね。これは全部一人の役割で、全競技にそれぞれ一人いたり、私みたいに会場が一緒であれば2つ掛け持ちしていたりします。これがスポーツの部署。この他に40部署くらいあり、例えば全会場の食事を管理している部署や、交通関係の部署、会場設営の部署、備品調達の部署、清掃の部署、電気関係の部署、テクノロジーの部署、採点などのシステムを管理する部署、メディア関係の部署、放送関係の部署、デザインの部署、外交関係の部署、などなど、本当に様々。全部覚えられないくらいあります。おそらく現在約4000人くらいが働いていますが、この様々な部署とのやり取りをスポーツの部署が中心となり、世界で一番大きなスポーツの祭典を緻密に築き上げていきます。

PARIS2024大会組織委員会のオフィス内観

ちょっとよく分からないと思いますが、かなり特殊な組織構造になっています。ただ一度わかってしまうと他国のオリンピックや他の大きな国際大会でも同じようなことが行われていることがわかってきます。これが結構面白い!ぶっちゃけ一度経験してしまえば他の競技でも通用するかと。そういう意味でも色々広がりはあると思います。

ストリート公務員達 – BMXとスケボーチームはみんなスケーターとライダー

パリでの私の目標はライダーとしてはもちろんですが、日本人として他国の組織委員会に参加すること。ライダーでも運営できる事は東京でのメンバーで既に証明しているので、次は日本人ライダーが海外の組織に入り込む道を作れるかもしれないという想いで来ました。国際的なBMX事業に日本人がいること、が私の中でのポイントでした。X GAMESの審査員をしているのもそうですが、日本のライダーにもこのような仕事が広げられればと思っています。今の時代、様々な方面からBMXが注目され、オリンピック競技にもなったことにより、BMX業界に様々な職業が生まれていると思います。協会、大会運営、コメンテーター、審査員などBMXに関わって活躍できる職業が増えています。昔を思うと考えられませんね。

よく「BMXで食べていきたい」という若い子の話を聞きます。本当に素晴らしいことだと思いますが、でもBMXで食べていくことは単純に「プロライダー」という道だけではないと伝えたいです。もちろんそれが第一の目標であって良いと思います。ただプロライダーとして食べていくことは想像もつかないほど過酷であり、身体を使うことである以上は年齢での限界もあります。プロライダーとして活躍できなくなったあとは?人生その方が長いんです。

大ちゃんとMOTO-BUNKAとRODIを作った理由もそうですが、乗る以外のことでBMXを職業にする。これってある意味すごくないですか?私はそういうライダーがたくさん増えたらなと思っています。悪い意味でなく私の中でのプロライダーはアマチュアであり、その先でBMXに関わり続けて食べていくことが本当の意味でのプロライダーだと思っています。プロライダーは「サポート」を受けていますから。アイススケートでもよく言うじゃないですか、金メダル取った後に引退してプロに転向しますって。そしてスクールやショーなど「プロ」として活動するっていう。とにかくBMXが好きである以上はBMXに関わって働けることが一番の幸せだと思っています。そしてその選択肢がもっと幅広くたくさんあれば良いと思います。そしたらシーンも大きくなります。ブランドも増えます。フィルマー、フォトグラファーも食べていけます。プロライダーも増えます。アーティストも増えます。きっとね。

パリの話が脱線したところで、次回のパリブログはもう少しパリりたいと思います。
それでは、明日も出勤してきますノシ

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