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花の都パリ Part 3

  • 投稿カテゴリー:MB-STAFF
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ジュマペール、ペギーです。

怒涛の準備・大会期間に追われ、気が付けばパリから日本へ帰って来てしまいました。最後のブログがもう2ヶ月半前って…。全く書く余裕ありませんでした。ごめんなさい。

Part 1、2はコチラからどうぞ。https://motobunka.com/?s=花の都

ということで、担当していたBMXフリースタイルとスケートボーディングの両競技を無事に終える事が出来たのですが、準備段階から問題が多々発生。でもこういうもので、既に東京を経験している身からすると予想通り。1年前から頼んでいた競技備品が届かない、会場の案内板や設備がめちゃくちゃ等々、あり得ないことが起きるんです。一番笑ったのは頼んでいた選手用の空気入れがカバンに入れるようなコンパクトサイズが届いた時。資料に写真も付けたのに!結局チーム一丸となりどうにか解決する方法を模索するしかないのですが、今回も素晴らしい仲間達のおかげで乗り越える事が出来ました。日本の時もヤバかったなぁーと少し懐かしくもありながら、パークの装飾などが全て完成した時は本当にホッとします。大体これが選手が会場入りする1日前なのですが笑

そしていよいよオリンピックが開幕。テレビで観ていた方もいるかもしれませんが、感動と衝撃の開会式(私的には良い意味でカルチャーショックな開会式でした)から始まり、遂に悪夢の16連勤開始。

テレビには映りませんが、実は各競技の大会期間は大会の日だけではなく7日間で構成されています。

1日目はベニューウォークスルー、テクニカルミーティングという日。会場内を各国の選手団に案内し、大きな部屋で大会のルール説明や走行順などを決める説明会みたいなことをします。選手がパークを始めて見る日でもある大事な日です。

2日目からは4日間のトレーニングが始まります。ここで初めて選手はパークを走行し、練習を開始するのですが、たった4日間であのルーティンを完成させます。もちろん時間も限られており、さすがプロと思わされる場面が沢山あります。体調を整える選手、ひたすら練習に集中する選手など様々な裏側を見る事ができます。そしてテレビ放送される予選と決勝が6、7日目といった流れで競技期間が進行します。

2日間の大会日は本当に大変!世界中で生放送されるので、作り上げた秒単位でのスケジュールに出来る限り沿って進行させます。いつもここでVanの経験が炸裂します。ちょっと惚れる。冷静沈着、意外とクレバーでやっぱり凄いなと思わされる。私はそれをとにかくサポートします。ここでは説明しませんが色々な細かい仕事や流れがあるのですが、会場はパークから控室など様々な場所がありとにかく広い!ので運営チームは基本的に無線機でやり取りをします。ここでゲーマー時代のボイチャ訓練が役に立ちます。Copy that! 

なんといっても凄かったのは、惜しくも東京の時に経験出来なかった観客の声援!熱気が本当にすごく、選手もすごいやる気になる空気感だったと思います。観客のほとんどはBMXを知らない人だと思いますが、ここまで盛り上がるんだーとBMXがもつパワーに驚きました。

そして最終の結果が出て表彰式へ。ここが私の一番の大仕事。たぶんテレビだと待ち時間みたいな感じで緩く解説など入っていると思いますが、私はひたすらに焦って走っています。というのはテンション爆上がりのメダリスト達をメディアに通し、国のユニフォームに着替えさせ、表彰式のチームへ受け渡す魔の10分タイムリミットがスタート。これに遅れると表彰式がテレビで放送されない最悪の自体になります。結構焦ります。もちろん選手は歓喜のあまり、人の言う事を聞きません。全くもって聞きません。メディアはお構いなしにインタビュー始めたりとっ捕まえようと必死に群がります。邪魔だどけどけっどっけーーと選手を引っ張り誘導。その時だけは選手とメディアに悪態を付きます。本当に聞かないので。

そして感動のフィナーレ(表彰式)。ここで運営チームはホッとし、無事に大会を成功させた至福の時間に浸るのですが、私だけまだ仕事があります泣。プレスカンファレンス(記者会見)とドーピングコントロール…。

(この辺は余裕がなさすぎて写真なし!)

とあまり説明すると長いのでこの辺で流れの解説は終わりにしますが、オリンピックの裏側は本当に面白いですよ。テレビには映らない場面ではこういうことやってたのかーとか、なるほどなー、なにそれ?という事が沢山あります。そして選手が繰り広げる激闘に感動します。

最後は自分で勝手に恒例にしているオリンピックコースでストリートスナップ。とりあえずBMXのパークはとにかくデカい。今回は東京より大きくしかもタイトだったと思います。もちろん私は乗れるわけなく、誤魔化しのベイビーテーブルトップを撮れただけで満足。なんせスケボーのストリートコースで今回は乗れるということでね。そちらへ移動。普段のストリートよりも攻めたなー笑。結構デカいんですよこのレッジ!みんな褒めて!40歳手前の下りスミス!

そして気が付けば全てのミッションがあっという間に終わってしまい、日本の仕事もしつつだったので、なんだかんだで仕事9割でパリで乗ったのも数える程。ただ短い間でしたが海外で生活し仕事をしたことで得られた経験値は予想を遥かに越えました。すごく大変でしたが、本当に来てよかったと心から思えて、帰る時は少し悲しくなるほどでした。

時間があればポッドキャストで今回のパリ任務についてやるかも?チャオ!

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