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[Riders Column] 読まなくてもよいコラム

BMXライダーがリレー形式でお届けするライダーズコラム。
バトンを受け取った田島より、良い意味で捻くれたタイトルのコラムが届きました。
素晴らしい写真と共にどうぞ


ジョンさんからの指名を受けしまったので、第二回のライダーズコラムを書くことになった田島と言います。
ジョンさん、元気ですか。

お前は一体誰なんだという皆さんの疑問に先ずお答えしたい。
四国の東端に存在するとされ、何かと不名誉な全国ランキング(糖尿病死亡率、下水道普及率など)では常にワースト上位に位置する徳島県の在住。かつてはライダー人口も多く隆盛を誇っていたが現在では風前の灯火の如く少ない。そんな徳島のBMX界隈については過去の事情をよく知る方に書いていただくことにしよう。

そこで今回は私が数年前から趣味で撮影しているフィルム写真について紹介します。
フィルム写真。新しいiPhoneが出るたびに、搭載されている高画質カメラや最先端技術に恍惚たる表情を浮かべている人からすれば、時代遅れで懐古主義的な年寄りのカメラ好き爺さんが、自慢の防湿庫に大事そうにしまっているフィルムカメラをこの言葉から想像するかもしれない。そんなフィルムカメラであるが、今でも撮影したフィルムをカメラ屋さんに持って行けば現像してくれるし、現役で使用している変わり者も意外と多いのです。ここでフィルムカメラの魅力について長々と説明するのは野暮なので、私が撮影した自転車の写真をいくつか皆さんにお見せすることを、今回のライダーズコラムにしたいと思う。

大阪から徳島へ遊びに来た、こうた君を出迎えるため徳島駅へ行った際に撮影した一枚。バスを降り、自転車を組み立てようとする彼を待ち構えていたのは、前歯と一緒にどこか別のところもおかしくなったオヤジで、大音声にて滔々と猥談を述べちらし、こうた君は実に丁重なお出迎えを受けた。

時速60㎞程の速度をだすとガタガタと揺れだす、少し心配な気持ちになる車に乗せてもらって、地元徳島のゴリさんとお隣は香川県に行った際の一枚。ここは若干治安状態が気になる団地の中の公園内にある、四国では割と有名なスポットで、場合によってはガラの悪い中高生が屯していたり、浮世離れ然としたオッサンが子供を大勢連れて来て、キセルを吸っていたりする。このレッジは小さい頃に遊んだ小学校の滑り台を思い起こさせる素材で出来ており、とにかくやたらと滑る。ゴリさん、渾身のペダルグラインドである。

大阪のとあるスポットにて、ショウさん。フィルムカメラはSDカードに記録するデジタルカメラのように気が済むまでパシャパシャと何枚でもシャッターを切りまくるという事が出来ない。被写体を限られた枚数の中で出来るだけ良い写真に収めたい。しかも一つ数千円もするフィルムを使用している時なら尚更です。ライディングの妨げにならず、かつ迫力あるアングルを追及し、ぎりぎりまで接近した私はこの直後、一撃を食らうことになる。望遠レンズを使い、前線の後方からファインダーを覗いているそこの貴方。BMXの写真を撮るなら、時には攻撃的に攻めてみてはいかがでしょうか。

まだ書きたいことはあるのですが、今回はここまでにしよう。これを読んでフィルムカメラに興味が湧いたなら、家の押し入れの中を探してみることをお勧めする。ひょっとすると時代の流れに忘れられたカメラが貴方を待っているかもしれない。もし、ちょっと高そうなチタン製のフィルムカメラが出て来た場合は、俺にくれ。

モトブンカ編集長からの提案もあり、敢えて直接の繋がりがない方へバトンを託すことにします。私の所有しているPropsのDVDに出演されている、SHINさんに次回のコラムをお願いしたいと思います。