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右往左往、次のトレンドは? Part 4

  • 投稿カテゴリー:MB-STAFF
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ペグです。ペギーです。

一日遅れました。今回はパート4です。思い出しながら適当に書いているので時間が掛かります。全然進まないし終わらないし、ちょっと後悔しているところです。応援よろしくお願いします。

パート1パート2パート3はそれぞれコチラからどうぞ。

今回は、いや今回も2009年からのお話。時はトレンド戦国時代。
この辺りの年代、2014年くらいまではとにかくストリートシーンが激動していた時代だと思います。メインストリームは前回のUK、そしてアメリカは東海岸から徐々に西海岸へ移行。

今はなき、ANIMALの系列フレームブランド「SKAVENGER」の全盛期時代でもあります。

2009年といえば、あのデニムメーカー「LEVI’S」が公式にプロBMXチームを結成したこと!
これが中々のオシャレ具合だったんですよ。あのLEVI’Sですからね。一世を風靡したのは間違いありません。メンバーはNathan Williams、Dakota Roche、Corey MartinezなどのTHEプロライダー。というか今も前線で活躍しているメンバーですね。私の記憶だとこのLEVI’Sのチームは最初から3年か4年間くらいの限定企画だったと思います。なので、2012年くらいにはサラッとなくなります。

このLEVI’Sのビデオシリーズからか、Nathanの影響からか、ラッキーグラインドとノーハンドが信じられないくらい流行っていました。

また、LEVI’Sの専属フィルマーは数々の名作BMXビデオを作ったWill Stroudなのですが、おそらくこのLEVI’S企画をキッカケにしてBMXメーカー「CINEMA」を2012年に立ち上げます。ライダーもLEVI’Sのメインライダー3人にGarret Reynolds、Sean Sexton、Chase Dehartを加えたドリームチーム。

この時代、おそらくストリートの歴史でいうと3段回目に移行した時代だと思うんですけど、BMXブランドも消えたり出来たりと色々あった時期でした。上記で述べたSKAVENGER、CINEMAもそうですが、ECLAT、SUNDAY、STRANGER、BSDなど今の時代を代表するブランドが誕生した時代でもあります。

そして、2010年に事件は起こります。

今もそうかもしれませんが、当時のFITはまさにBMX界のレアル・マドリード!スパースターが集結するチームをもつトップブランドでした。ストリートの歴史と共に数々の伝説を残してきたVan Homanを筆頭に、レジェンドBrian FosterやMike Aitken、若手のChase Hawk、Dakota Roche、Chase Dehart、Edwin De La Rosa、Tom White、まだAM(アマチュア)チームにいたAlex Kennedy, Russ Baroneなどが所属する化け物集団。

そんな夢グループがある日突然半分に減ります。ライダーがブランドのサイトから消えます。

そして、まもなくChase Hawk、Dakota Roche、Chase Dehart、Alex Kennedy, Russ Baroneなどのライダーが所属するCULTというメーカーが突如、名作ビデオ”Let’em Talk”と共に公開されます。ビデオを手掛けるのはBMX界で最も尊敬されるビデオグラファーといわれている、巨匠Ryan Navazio、通称Navas。当たり前のようにとんでもなくカッコいいビデオ。奇妙で斬新なロゴデザイン、何よりFITにいた憧れのライダーが全員なぜかいるという状況は衝撃なのはもちろん、なぜかワクワクさせられてしまう。この完璧なシナリオを作り上げたのは当初FITのチームマネージャーであったRobbie Morales張本人というとんでも展開。誰かドラマ化して!

ちなみにVan本人にこの時の話を聞きましたが、本当にCULTが世に発表されるまで知らなかったみたいです。ただ何かがおかしいという予感はしていたそう。Chase Hawkが見たこともないCULTのキャップを被っていたり、Robbieがコソコソ若手のライダーだけで動いていたり。BMX業界で人望が厚いRobbieは色々なライダーに声を掛けていたのですが、唯一断られたライダーがいるみたいです。FIT、そしてLOTEKのあの人です。そんなところもカッコいい…

これが通称CULT事変。たった今、勝手に名前を付けました。CULT事変です。覚えておいてください。絶対にテストに出るタイプのやつです。

そして2012年、またもやNavazが名作を作ります。CULTの”Talk is Cheap”です。

個人的に西海岸を代表するビデオの一つ。このビデオは本当に全世界を虜にしたと思います。
まずAlex Kennedyがカッコ良すぎる。これを見てどれだけの人がフリーコースターにしたことか。そして最後のDakotaパート。一気にトレンドがCULTに変わった瞬間だったと思います。

そしてもう一つ、2012年は伝説とも言えるDVD、「ANTHEM Ⅱ」が発売した年でもあります。

もうとにかく、メンバーが凄すぎる!これぞBMXというスタイルが凝縮されたビデオです。このスタイルのビデオはおそらくこの先上を行くビデオは出ないんだろうな〜、って言ってしまうとおじさんみたいで嫌ですね。とにかく最初のMike Aitkenのパートを20回だけでいいので見てください。このビデオは一つの時代の節目だったかもしれません。

最後に東海岸トレンドにとどめを刺したのは、DVDで発売された「DEADLINE」ではないでしょうか。

Garret Reynoldsをはじめ、JJ、Ty Morrow、Colin Varanyak、Kevin Kiralyなど当時の最先端トリックを連発するメンバーが勢揃い。西海岸=テクニカルというイメージを作り上げ、完全に西海岸がメインストリームへ。

このビデオが今のFIENDの前進になっているところも面白いですね。

この辺りの時代がDVDが当たり前だった最後の時代かもしれません。これ以降はいよいよDVDが珍しいものになっていきます。

なぜなら、そう、THE COME UPが登場したからです。

次回、2012年以降、「西海岸の逆襲」をお送りします。

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