アウトドアと聞けば必ずといっていいほどに森の木々や川の流れる音、登山にキャンプ、川下りなど、鉄骨やコンクリート、アスファルトとは無縁な響きをもつ情景やアクテビティなどが頭に浮かんでくるのではないでしょうか。
ただ、自然というものをベースにしたアウトドアという言葉には、背後にひそむ脅威の存在が前提であり、さらにいえばそれらの脅威だけを”自然の脅威”、つまりアウトドアでの厳しさと認識することに僕は違和感をおぼえます。
海や川では溺れ、森や山では遭難し、他の生物に襲われる可能性があります。同じように「都市」でも、人の波に飲まれたり車両に轢かれたり、大地震が起きれば瓦礫に潰され、人間という”他の生物”に襲われるリスクがあります。
これらのリスクに対抗するため、僕らが準備できるものといえば、各フィールドに応じたアウトドアグッズです。海には海の、森や山川にもそれぞれの、そして「都市」で活動するなら・・・。
ということで本記事では、「都市」という過酷なアウトドアを生き抜くための、快適で機能的、かつスタイリッシュなアウトドアグッズをご紹介いたします。
Chrome IndustriesとPanaracerが最強ともいうべきタッグを組み、すべてのサイクリストと、過酷なアスファルトのフィールドで生きるすべての人に贈る「BOYER」。
そのテーマは、挑戦。
僕たち人類は、息をするよりもあたりまえに重力に押さえつけられ、硬く冷たいアスファルトやコンクリートの上を歩んでいます。足には重力とアスファルトによる負荷が絶えずかかり続けていて、靴がなければ歩くこともままなりませんが、それを和らげているのがインソールです。
重力とアスファルト、それは怒り狂う子供と頑固親父の喧嘩のような対立であるわけですが、Chrome Industries x Panaracerのスペシャルコラボデザインが施された「PUクラッシュパッドインソール」は、まさにその負荷を大幅に軽減し、体を張って衝撃を吸収してくれる、柔らかくて優しい母のような存在なのです。
この「女神インソール」(勝手に名前つけてすみません)が、立ち仕事に従事する方の足の疲れを軽減し、通勤や通学などの歩行時に飛ぶような軽快さを与えてくれます。さらに、BMXやスケートボードのプレイヤーなら容易に想像していただけるかと思いますが、プレー中にふわっと身体が空中に投げ出され、地面に足を強く打ちつけてしまう時ってありますよね。そんな時もこのインソールがかかとを優しく守ってくれるのです。
僕も実際に「BOYER」を履きましたが、最初に「ああ、良い靴だなぁ」と思ったのは、雨の日でした。何日も雨が続いてついに嫌気がさしていた頃、当時はほかの靴にどっぷりと浮気していたわけですが、くたびれたその靴では雨水を防ぎきれず、焼く前のフレンチトーストのようになった靴で1日を過ごした時はさすがに気が滅入りました。
次の日も同じ靴を履いていくわけにいかなかったので、久々に「BOYER」を履いたら、汚れや雨を弾き飛ばす機能をその身にまとった彼女が、雨の日々から僕の足を守り抜いてくれたのです。
・つま先を保護するラバートゥーバンパー
・耐久性が高く、水しぶきや汚れを弾くナイロンキャンバス
・軽さと柔軟性を誇るカップソール
これらが足を優しくつつみこみ、水たまりを踏み抜く勇気をくれました。
さらにアウトソールはPanaracerとの技術的共同開発により、歩行時の運動性能を格段に向上させるグリップ力と、それとは相反すると思われがちな耐摩耗性との両立が実現されていて、濡れた路面でも滑りにくく、瞬発的な動作も補助してくれます。
緊急時には走って逃げたり他の人を助けたり、その足ですばやくアスファルトを蹴って動かなくてはいけない時など、歩くためだけに存在するわけではないのが、靴です。
また、地面を烈しく蹴り進むスケートボーダーや、高速で回転するタイヤを足で制動するBMXライダーにとって靴は消耗が激しくお金のかかる装備品ですが、Chrome Industries x Panaracerの技術的コラボレーションの賜物であるタフネスを備えた「BOYER」は、そんなプレイヤーたちにとっても吉報なのです。
個人的なおすすめポイントは、光を反射して車などに自分の存在を知らせてくれるリフレクティブヒールタブで、これこそまさに身を守る装備のひとつなのではないかと思います。
海ではライフジャケット、森や山では方位磁針と地図、川ではBBQセット、そして「都市」で活動するなら「BOYER」を、僕は信頼したいのです。そしてここまで読んでくれたあなたにも、数多のアウトドアシューズの中から選択肢のひとつにしていただけたら嬉しいです。
特にBMXライダーには、自転車乗りのために生まれてきたようなこの靴を一度、試してみてほしいです。
「BOYER」で、この過酷な「都市」を踏み締めてみませんか?