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[INTERVIEW] SkateとBMXの合同レーベル「UR®」とは?

神田のスケートボードショップPrimeBMX輸入代理店RODIが立ち上げたSkateとBMXの合同レーベル「UR®」 。その初作となる映像「EMBRACE THE SUCK」がついにオンライン公開された。

今回は、仕掛け人である RODI CONNECT代表 増田信宏(Pegy)とPrime代表 金井信太郎にこのプロジェクト背景についてインタビュー。

スケーターとBMXライダー、乗り物は違えどストリートという同じフィールドで自己表現を高め続けている。その両者がタッグを組み立ち上がった新レーベルUR®とは?


Q. そもそも2人の地元が近くて、店舗も同じビルにあるとか?

(金井)
Pegyと僕は最初は渋谷のW-BASEで知り合って、まさかの隣の駅に住んでいるって事が分かって仲良くなりました!僕らの家の周りで近所の人を見つけるのってかなり珍しいんですよ。しかもスケーターとBMXライダーなんて。もう1人BMXライダーのダイちゃん(MOTO-BUNKA)っていう人も隣駅に住んでて、そんなこともあり急激に仲良くなって、今では千代田区の同じビルで仕事してます。ほんと一期一会ですよね。

Q. UR®をRODI x Primeの合同レーベルとしてスタートした経緯について

(金井)
僕らの拠点、東京の東側エリアでなにか起こそう。S
kateとBMXの会社が一緒のビルにあって、何もしない方が勿体無いよねって話から始まった企画なんです。東京出身の僕らが思う東京の映像を表現したい。そして力を合わせた方がより多くの人に見てもらえる機会が増える。そこに有志のライダー達が集まってスタートしました。

Q. UR®のメンバーについて

(金井)
Primeのサポートライダー 中村拓磨、お世話係の木本亮太、広島のBPのライダーたろにゃんがフレンドで出てくれています。当初は色々なスケーターをフレンドで入れて構成しようと考えていましたが、撮影を見て、メインは拓磨1人に絞っていこうと決めました

(Pegy)
所属ライダーという意味ではライダーはいなくて、これはあくまでPrimeとRODI、僕と信太郎さんと発信する東京の東側をテーマにしたプロジェクトなので協力してくれるライダーやフックアップしたいライダーと一緒に作っていきたいと思ってます。

初作となる今回の作品はRODIのプロジェクトでもあるのでRODIのサポートライダーには絶対に参加してもらいたかったので東京にいるマサライオをとりあえず誘った感じです。今回は特にですが、僕らが好きなイーストコーストがテーマにもなっているのでギミックのない暗くて重い映像にしたかったんです。ヨシヒロは暗くて重いっていうイメージにピッタリだし、沖縄から上京してきたばかりで一緒に動くっていう意味でもいい機会だから誘ってみました。

Q. オンライン公開した映像「EMBRACE THE SUCK」の作品コンセプトは?

(金井)
90年代の東海岸のスケートシーンを見て育った僕と、同じく東海岸のBMXシーンに精通しているPegyだったので、あの時代の世界感の共有が自然に出来ていました。

「令和の時代にあり90年代に戻る感覚を覚える」これがUR®の軸になっています。

この時代にこんな古臭い事やっている自分達が一番楽しんでいるかも知れません。

Q. 映像に使用されている音源もオリジナルで制作されているとか?

(金井)
音源はYENTOWNからDJ JAM aka TSUBASA / D-Bo¥$が提供してくれています。
近年動きの激しいBRAVURA RECORDの立ち上げの中心人物で注目のトラックメーカーです。

僕とJAM君も歳が割と近いので、映像のコンセプトを伝えたことを初回で理解してくれて、音源はほぼ一発で決定しました。その後に、映像と共にはめていく作業を擦り合わせて行った感じです。伸びている音楽業界と共に活動できるのは最高です。今後も共に活動していきますので、期待しててください!

Q. 撮影を通して、スケーターである金井さんから見てBMXライダーたちはどうでした?

(金井)
BMXはスポットの使い方のバリエーションが多すぎて、スポットに着いても何を始めるつもりなのか、さっぱりわからないんですよね。カーブやギャップとかならスケーターならシンプルな想像力だと思うんですけど、BMXは「えーそうやって使うの!!」っていう驚きが毎回ありましたね。ポーリーくらい普通に抜けろって思いました!笑 

スポットの使い方、想像力の面では本当に変態だと思います。そして危ない!とにかく危険!

Q. 逆にBMXライダーのPegyから見てスケーターは?

(Pegy)
実はスケーターとは昔に動いていた時期もあり、一緒にブランドをやってたりしてたこともあるんですけど、やっぱりスケーターとライダーの感覚は似てますよね。信太郎さんとは普段からスポットの話とかもしますし、飲みながら自分らの思想みたいなものを語ったりもしますが、お互い違和感なく話せますよ。

あと、スケーターから見てBMXってデカいことやるイメージってあると思うんですけど、今回に限ってはBMX側はハンマートリックをするというよりはスポット重視で乗るライダーで、逆にスケーターの拓磨はステアが大好きだからデカいことをどんどんやるみたいな逆転してる感じが個人的には撮影していて面白かったです。フィルマーとしてはスケートとBMXで距離感が違ったりカメラワークが違う部分もあって、BMXのフィルマーとしてスケートを撮る面白さもありました。追い撮りだけ出来なかったのが悔しい!!のでスケート練習します。

Q. EMBRACE THE SUCKの撮影中に2名が病院送りになったと聞きましたがその真相は?

(金井)
たしかに今回2人が病院送りになりましたね…
僕は某神社の呪いと呼んでいます。

1人はライオ。撮影最終日にまさかの額を割るという大出血サービス。血が大嫌いな僕は右往左往してましたが、その時の写真がまさかEMBRACE THE SUCKのメインビジュアルになるとは。。ライオは怪我してよかったね。これは必然だったんだ。

もう1人は…

まぁみんな無事でよかった!

(Pegy)
確かに某神社の呪いかもしれません。

最終日のライオの時に119しましたね。血は出てたけど久々に救急車を呼ぶのもあってマサに救急車って何番だっけ?って聞きました(笑)怪我は縫っただけだし、血痕がメインビジュアルになったので結果オーライですね。

もう一人は…ストリートでマックツイストを見たのは初めてでした。

撮影後にちゃんと二人で某神社へお参りしてきたので、もう大丈夫です。

Q. 最後に、今後のUR®としての動きについて

(金井)
UR®の活動はこれが始まりです。次回作もそろそろ動き出そうとしています。
出演者も増やし、活動としての規模を大きくしていく。
そして国内、海外どこでもいいですが、SKATEとBMXで映像を出し続けること。

それがUR®なので!

(Pegy)
このプロジェクトはレーベルという形を取っていて、ブランドでもなく所属ライダーもいない。
だからこそスケートとBMXを繋げる架け橋になれれば。

あとはやっぱり若者をフックアップしていきたいからUR®︎に出ることが価値になるような、スケーターにもBMXライダーにとってもスポットライトの当たる新しい舞台に出来たらいいですね。

映像の中でライダーたちが着用しているEmbrace The Suck T-Shirtも発売開始。
<オンラインストア>
Prime: prime-skateboard.com
RODI CONNECT: rodiconnect.com


<プロフィール>
金井信太郎

渋谷にある某老舗スケボー屋で長年勤めたのちに、2015年から東京神田に Prime を立ち上げる。
1日中スケボーを売り、家に帰りビデオを見て、滑り、スケートの話で酒を飲む。
脳内全てスケボー。スケートに人生を狂わされた1人として、東京の中心からスケートの魅力を叫び続ける。

増田信宏 (Pegy)
類い稀な見識と思想をもつスタイルで日本人として初めてニューヨーク発の名門ストリートブランド「Animal Bikes」とライダー契約。
東京オリンピック競技大会組織委員会でのBMX競技運営、世界最大のアクションスポーツ国際競技大会であるX Gamesのジャッジを行うなど、ライダーとしてだけではなく多岐に渡り活躍する。
現在では日本のBMXメディアやBMXブランドの輸入代理店を運営するなど、日本BMXシーンの中核となる存在である。

Prime: prime-skateboard.com
RODI CONNECT: rodiconnect.com
UR®︎: instagram.com/urtokyo_jp