2025年11月1日、愛知県名古屋市のシンボルでもあるテレビ塔の真下で、BMXイベント【RIDE UP NAGOYA 2025】が約3000人の観衆を熱狂させた。
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普段はBMXをふくむ自転車の乗り入れが禁止となっている階段に、特設のクォーターやバンク・レールを設置し、合法ストリートバトルを実現。ストリートセクションを使ったバトルや、ハイエアーコンテストなどを実施し、さらにはBMX体験イベント(無料・レンタル完備)やショーケースまで、ライダーじゃなくとも全てのひとが楽しめるイベントとなった。

コンテストへのエントリー数は、全クラスで73人。BMX体験会は7回実施しており、126人もが参加・体験していたようだ。
そして、来場者数はなんと約3000人。名古屋の中心、あの会場だけ気温が上昇していたに違いない。

メインコンテンツのRIDE UP STREETでは、JAPAN BMXのトップレベルといえる面々24人が、白熱のトーナメント戦で会場をぶち上げていた。
Toshio Takagi(@toshiobmx)のバンクからの超低空フロントフリップはいつどこで見ても迫力満点!こちらはメイクならずではあったが、会場は大盛り上がり。対するShun Fushimi(@gorilla.243)は、静岡から来たビッグダディ。テクニカルな技をいくつも決めきり、Toshio Takagiを抑えて東海バトルを制し、準決勝まで上がった。
そして東海バトルを制したビッグダディの愛娘、Yuzu Fushimi(@yuzu.bmx.dance)がさらに会場をたきつける。
ダウンレールをダブルペグでくだり、着地の寸前で得意とするX-UPをくりだし、会場を沸かせた。


ほか、名古屋を代表するクルーNSSの特攻隊長・Kaede Suzumura(@kaede9949)が準決勝まで勝ちあがり、地元の意地を見せつけた。
決勝対決は、身体もスキルもぐんぐんと成長しているキッズの2人、Taiki Okamoto(@taiki_bmx)とYudai Takayama(@yudai_bmx)のつばぜり合い。ハードなトリックでばちばちにやり合っていたため、延長にまで持ち越すほどの接戦に。


最後はYudai Takayamaのアップレールライドからの180 Barspinで決着。
子どもから大人まで、世代を超えて純粋に“BMX”を楽しみながらも、「己との勝負」をたがいにぶつけ合う姿はとても感動的で、BMXバトルというものは相手との勝負ではないんだなと改めて思わされたトーナメントだった。

そして、今回もしかしたら一番盛り上がったのではないかという、ハイエアーバトル。
バンク・レールをおりた目の前にそびえるクォーターに猛スピードで突進し、真上にひたすら高く飛びだすハイエアー。
高く飛んで上に吊るされた鈴を鳴らすだけの単純なルールだが、微妙な力加減や動きのしなやかさ、そしてなによりも度胸が試される勝負。

結果はクラスごとに分かれており、
U10(年齢10歳以下)クラス優勝が、 @hisashi_no_bmx

U15(年齢10歳以下)クラス優勝が、 @yuto_ogoke

そしてOPENクラスの優勝は、 @i_am_junnosuke

U15(年齢10歳以下)クラスの時点でYuto Ogokeのハイエアーにより、鈴の位置が装置の限界点にまで到達。
よってOPENクラスではジャッジのしようがなく、ビデオ判定ということになり、爆速ペダル鬼プッシュで天高くまで飛んだ、Junnosuke Sasanoが優勝をもぎとった。

そして、オンライン・オフライン問わずBMXスクールやショーなどで活躍するSAMURIDEチームによるショーケースも、本イベントのオーガナイザーのDaichi TeshigaharaのMCもあいまって大盛り上がり。
そもそもBMXとはなにか?どうして生まれたのか?そういったBMXに関する豆知識などもまぜ、一般客にもとことん分かりやすく解説する彼のMCスタイルにより、会場にいた全員がショーケースに釘づけになって楽しむことができる。
東京2020のBMXフリースタイルでも解説を担い、名言をうんだ彼だからこそである。

このイベントもまさに、彼のそういった明るく透きとおった親しみのあるスタイルが色濃く反映されたものになっていた。
観るだけじゃなく、体験して、乗って、遊ぶ。
BMXに触れたことがない人も、プロライダーも、みんなが心おどるようなイベントだった。

写真: @kazukin0427
会場設営: @highridebmx
スポンサー:@gshock_jp @fourthirty_official @matsuicycle @samuride_bmxclub

