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「ジャンルやスタイルの違い」by 丸屋薫

BMXライダーがリレー形式でお届けするライダーズコラム
前回の執筆者オマセより、今回は、TEAM ZENのメンバーであり、自転車のカスタムショップを営むBMXライダー丸屋薫が担当。本人はSNSなどで情報発信していないだけに、コラムで何を語ってくれるのか気になるところ。


オマセから光栄にもパスを頂いたので、自分が若い頃に先輩ライダーから教わった事で、今となっては色々な場面で思い出す事があるので、書いてみようと思います!

自分は東京の立川市で自転車のカスタム屋をやってます。年式やジャンルやスタイルなんかは問わず、お客さんのイメージだったり、想像を提案して、それを形にする為に日々カスタムをしているんですが、それに伴って来店されるお客さん達もジャンルレスなんです。

photo by @photo by @higenocamera

ジャンルもスタイルも違がった自転車に乗ってる、見た目も何もが違うお客さん達なんですが、乗ってる自転車を見せ合ってマニアックな話を楽しんだり、困難な作業やセットアップに成功したアイディアや改良方法やらに、方向性は違えど作業の困難さを知った人同士、初見であっても価値観に共感したり、乗って楽しいフィールドやコースをシェアしたりしている様子は、なんとも素敵な光景です。そんなお客さん達が来てくれる事で、自分自身も発見が多く刺激をいっぱい頂く毎日を過ごしています。

19歳の時に、一年中BMXに乗りたくて東京に引っ越して来たんですが、以前住んでた秋田では冬になると、BMXの仲間達とスノーボード三昧な生活をしていました。

その時に、憧れの眼差しで雑誌やビデオで見ていた人達が所属し経営しているグリーンクロージングというスノーボードのウェアブランドのチームに20代半ばに幸運にも入れて貰えた時の事です。

グリーンクロージングに以前から所属していたサル君が誘ってくれた事で所属出来る事になったんですが、サル君はもちろん所属するメンバーの皆さんが、まるで金太郎飴の様にどこを切っても凄い人達で、そこにBMXで居れるって奇跡を純粋に喜んで楽しむべきだったんですが、その時の自分は、凄い人達の中で歳も下でジャンルが違うって事で、なんかビビって萎縮しちゃってたんです。

それを見てくれていたサル君が、自分達はBMXでスノーボードのウェアブランドにお世話になっているけど、このジャンルの違いは吸ってるタバコの銘柄の違い程度の事だ。みんな同じ感覚を共有してるのだから、自分らしく在るべきだ。と話してくれたんです。

photo by @photo by @higenocamera

なんか、自分が勝手に重ったらしく考えていた事やモヤモヤを全部、吹き去ってくれて心がすーっと軽なる様な言葉でした。

冒頭で伝えた様に、自分は自転車のカスタム屋をやってます。そこで出会うジャンルもスタイルも違う自転車に乗った、見た目も何もが違うお客さん達が、全ての垣根を超越して、共鳴して馬鹿笑いしてる様子を見てると、自分が若い時にサル君が話してくれた、ジャンルなんてものは吸ってるタバコの銘柄が違う程度 の話しだって事を今でもちょいちょい思い出します。

そんな、若い頃に先輩に教えてもらった気付きが、今となっては色々な場面で思い出しては、やっぱ、何かを見て直感的にカッコイイと思ったり、感動したり、自分もしてみたい!なんていう気持ちは無意識にジャンルやスタイルなんかは気にもならずに、自分の常識をあっさり超えて来たりもするけど、そのラッキーな気付や発見を自分だったら、どうやって取り入れるか!なんて考えたりするだけでも楽しかったりして、そうなると、カテゴライズって「そんなの関係ねぇ〜」のかもって話しでした。

最後までありがとうございました。

そして、次にバトンを繋ぐライダーは、自分の友人の中でも、群を抜いてカテゴライズなんてのは不可能な人です!

ヨッシーよろしくお願いします‼︎

Kaoru Maruya’s promotional video from i path japan bmx on Vimeo.